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2005年10月25日 (火)

小説もすなるフランス文学者とは

P1000134  先日、フランス文学者・出口裕弘氏の「喜寿 (77歳)を祝う会」があり、出口氏の著書40冊弱が、スライド上映されました。
 ほぼ、氏のホームページの「作品歴」に書かれている順番通りの上映になっていたと思います。
「文学空間」(ブランショ)、「エロティシズムの歴史」(ロー・デュカ)、「大伽藍」(ユイスマンス)、「歴史とユートピア」(シオラン)、「有罪者」(バタイユ)などの翻訳から始まって、「ボードレール」を端緒とするエッセイ群、「京子変幻」からの小説群。
 また、版画家の柄澤氏とのコラボレーション「迷宮の潭」など、量もさることながら、その重油のような質。
 地上の知識の中で、一番難解なのが哲学、ではないでしょうか。さらに、その超難解ものの翻訳を行いながら、エッセイは分るとしても、小説を書く・・。
 哲学より少し易しい理科モノのたとえ話で言えば、数学で表現されている物理学の論文を書く一方、同じ数学で表現するという理由で占星術の論文まで書くのと似ているかもしれません(占星術はたぶん数学では書きませんが)。
 私も含めて、会に集まった50人ほどの人たちが、どこまでこの書籍群を読み、理解しているのかは、はなはだ疑問ではありますが、熱気のある、楽しい会になったことだけは確かでありました。
 大学のゼミ関係の方や編集者が多いようでしたが、日本の文学を代表する方々もおられましたことをつけ加えさせていただきます。

(このブログは、売れない?本(絶版本、自費出版本、在庫本、専門書、マイナー企画・・)
を製作・販売するスピークマン書店がおおくりしています。)

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