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2005年11月24日 (木)

動物イラストレーターの余村和泉

168isoasobi  今回は、イラストレーターの余村和泉さんにインタビューしました。
 多くの作家がそうするように、彼女もまた、作品の登場人物に自分を投影しています。
余村さんの場合、ブタです。

 彼女は寅年なので、お絵描きをしていた小さいころは、自分をトラ、戌年のお姉さんをイヌ、申年のお母さんをサルとして描き、描いた絵をみんなに見せて説明していたそうです。それが、取材仕事をきっかけにブタが好きになり、それから、かわいいブタを描くように。

 「ブタ」。哺乳類 偶蹄目 イノシシ科。私が覚えているブタは、恐ろしいほど汚く臭いブタ小屋にいて、ブヒブヒ、ビシャビシャ、いやー、あの近くには絶対行きたくねーな、という生き物でした。でも彼女によると「本当のブタ」の姿はだいぶ違うようです。

 まず、清潔好き。そして頭がいい。さらに環境への適応力がある。牙を持ち、かなりパワフルである。

 もともとはイノシシで、数千年かけてヒトが飼いならし、ブタにしたんだけど、あのピンクのツルツル薄毛っぽいブタを野生に返してやると、2週間で野生化して、もとの剛毛が生えてくるのだそうです。動物によっては、いったんヒトに飼われた後は野生に返れず、自然の中で餓死してしまうものも多いそうですが、ブタは違う。すぐに大自然に適応してしまう。

 清潔好きで、頭がよくて、適応するパワーがある。
たしかに、ライターや編集などでも様々な仕事をこなし、臨機応変に生きていく余村さんと、相通ずるものがあるような気がしました。

 「なぜ絵を描くんですか?」と聞いてみたところ、可愛らしい服や家など、実際には着られない、住めないような可愛いさを持つものを描くことで、むかしの憧れを実現しているのだということでした。
 なるほど、そういう「夢」の実現のしかたもあるんですね。
実際、この世だって、もしかしたら誰かの描いた絵かもしれませんから、絵を描くことで、いくつもの人生を生きることが、本当にできるのかもしれません。

<このブログは、売れない?本(絶版本、自費出版本、在庫本、専門書、マイナー本・・)を売るスピークマン書店がおおくりしています>

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