2005年10月17日 (月)

人生の最先端の建築

P1000113 この土曜日に湖山医療福祉グループの湖山さんの二回目の講演がありました。ゲストは建築家の鶴巻等さん。鶴巻さんは、医療福祉施設専門の建築家で、これまで湖山グループの施設を手がけてきた方です。
 「実際に役立つケア施設」を作ってこられたそうですが、実はこれが難しい。それまでの常識や妥協と戦うことになるからです。
 一度、富士市にある湖山病院を拝見したことがあります。長期療養施設で、ご老人が多く入っているようです。
 その、予想に反した明るさ、リッチな感じにも驚きましたが、本当に驚くのは、私たち「人」の最終到達地点、というものを、目の当たりにするからではないでしょうか。
 家でもなく、白いシーツのいわゆる「病院」でもない。
生まれて、学校に行って、働き、結婚し、育てる。いわば幸せを求めるその旅路の終着駅が、老人用の施設です。
 家庭ではかかえきれない人生。何のために生きていくのか、生きてきたのか。その旅のすべてを受け止め、長寿国日本が出した一つの答、そんな感じがしました。
 このグループの人たちが厚生労働省の先を行くというのも当然といえば当然なのかもしれません。記憶に残った言葉は、湖山さんの「厚労省の決めるルール通りにしていては大変。ルールが変わって後から廊下の幅を広げたりすると、かえって莫大な金額がかかってしまう。そうではなく、最初から、老人にとって最もふさわしい「理想の施設」を作ればあわてることもない。」
 こんなことを言葉だけでなく実践してしまうのは、やはりアグレッシブ・リッチというべきでしょうか。

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2005年9月23日 (金)

49階の入口

 先週の土曜に、六本木ヒルズの49階に行ってきました。湖山医療福祉グループのアグレッシブ・リッチな湖山さんと、ゲストの情熱オネーサン杉本恵子さんの話を聞くためです。
 湖山さんは、全国に95施設あるヘルスケアグループの代表で、ソーサイって感じ。杉本さんは、大手百貨店の栄養士からヘルシーピットという会社の代表取締役になった、サクセス雰囲気たっぷりの人。
05-9_roppongi_hills  両者に共通するのは、とにかくよくしゃべる。とくに杉本さんは、自分でも言ってたけど、2時間でも3時間でも、自分の信じる「愛情のこもった食事療法」についてずーっと話すらしい。
 合計2時間の講演で記憶に残ったのは、湖山さんが、杉本さんタイプの情熱経営者を好んで育てるということと、杉本さんの「愛情を込めた食事を出せば、流動食しか食べられないおばあちゃんでも、カツを食べられるようになる。できないのは、愛情不足、栄養士のタイマンだ!!」という言葉。
 流動食といえばオモユとか牛乳。それが、様々な油モンまで食べられるようになるって、ホンマかいな。ちょっとした奇跡だよね。
  あと面白かったのは、六本木ヒルズの49階のアーテリジェントスクールの入口が地上にあることかなー。「49階のスクールの入口は2階にあります」という案内係の言葉がなかなか分らなかった。2階にある扉(写真)を開けると、そこはもう・・・。
(いかん、スピークマン書店の宣伝をもっとしなくちゃ。ここがその入口なんだから)

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