2012年1月14日 (土)

大河書房「弘前城手廻組藩士の日常と世相 楠見甚之助勤務控え」

Sano_syacyo_2
2011年も押し迫った12/27、社長の佐野さんに、
大河書房の新刊「弘前城手廻組藩士の日常と世相 楠見甚之助勤務控え
についてお話を伺いました。

以下、佐野さんのお話です。

楠見甚之助(くすみじんのすけ、1715~1743)は、江戸中期の人で28歳で亡くなりました。
著者のうち、鈴木元子・鈴木まどかさんらは母子で、楠美の子孫にあたります。

 彼女たちの先祖探しの一環の出版ですが、
元子さんが、弘前の図書館で「楠見甚之助の日記」があるのを発見したことが
大きかったようです。彼女らが、解読したものを元に要約し、整理したものが本書です。

楠見は弘前城に勤めていた藩士で、藩の名は弘前藩とも津軽藩ともいいます。
殿様は津軽信寿や津軽信著という名前です。

楠美家は殿様の身の回りの世話をする軍事方として勤め、
たとえば殿様が夜まで知人の家に行くことになると、ずっと番をしている。
それが朝までとなると、一度自分の家に戻って出直したりする。
宿直や城下町の夜回りも行い、火事があれば消防士の役回りもこなす、
そんな仕事をしていたようです。

昨年の2011年は弘前城築城400年記念年の年で、
そのためか、地元ではこの本はけっこう売れました。

地元紙の東奥日報の12/4号、
毎週日曜日の「読まれています」蘭で、週間順位で10位を獲得(写真)、
Ranking_2

また陸奥新報の書評欄にも取り上げられています。
Touou_nippou_2

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2009年9月 5日 (土)

21世紀の本の香り

Dsc00299  2009年8月29日。第一回西行学会が開かれ、懇親会も30人以上の出席者で行われました。

場所は渋谷の國學院大学。

 西行といえば、もともと歌のうまい武士で、失恋か何かを契機に若くして出家、新古今和歌集にも90首以上入っている歌の名人です。

「願はくは花の下にて春死なん、そのきさらぎの望月のころ」という歌そのままの生き方をしたとされています。

 でも私は、新しく作る「作家・著者ブログサイトG」を宣伝するために伺ったのでした。

 つまり、歴史学や民俗学、文学の本の読者であり、著者である先生方に、「今度本を出版されるときは、このGサイトでブログを書いて宣伝してください」と言うために。

 でも、あ~、マイクを持って宣伝までさせていただき、さらに半分くらいの先生方に「先生の本を出すときに、ブログで一言書いてください」と直接声をかけましたが、「ブログですか、いや~、書いたことはないですよ、すみませんね」という答が99%。14人目に奈良の大学の先生で、プログラムコードも書けるという女性がいましたが、「ウィルスやハッカーが怖くてブログはやらない」とおっしゃていました。

15人目に声をおかけした比較的若い先生は、「パソコンは使いますよ。ハハ。ネットにはつながってなくて、自分の家と研究室のパソコンをフロッピーディスクに入れて往復するだけです。論文だけですから」と笑っていらっしゃっいました。

 以前、中公の編集長だった粕谷さんが「文学とコンピューターはまったく関係がない」とおっしゃっていましたが、う~ん、その中でも国文学は最も関係がないかもしれない。

(国文学だけでなく、歴史学や宗教学など様々な分野の業際的な学会としてこの西行学会が立ち上がったそうです。さいぎょうを逆さに読むとぎょうさいですから、なるほど、そうなんでしょう…ぉぃぉぃ)

 でも皆さんとても暖かくて、近くにいらっしゃった橋本先生にかくかくしかじかとお話したら、中心の西澤先生につないでいただいて、その西澤先生が、司会の人にブログを宣伝したいそうだから、させてやってくれ、とおっしゃってくれたのです。

あ~そうそう、もちろん「岩田書院さんでお世話になっているスピークマン書店です」と申し上げて、OKをいただいたわけです。

 皆さん、世界は変わっている。大きく。
グーグルが著作権無視で絶版本を公開するし、アマゾンはもうすぐキンドルを持ち込んで日本の出版の主要勢力になろうとしている。本のその過半数が、本の姿であるのは、あと何年、十何年、でしょうか。

その時、ブログは直接、キンドルのデータにリンクするかもしれない。20世紀の常識は、まもなく戦争と革命の時代・20世紀型人間の生き様として、歌で詠まれようになる。

「願はくは本の下にて春死なん、そのきぎの香の望月のころ」

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2009年3月31日 (火)

「メモの達人」による超高性能外部記憶装置・メモ

Memonotatsujin メモ。考えてみれば、人生はメモとの格闘です。

それは、いつでもどこでも超高速でアクセスできて、
何でも書き留めることのできる、あるいは
何でも読み出すことのできる外部記憶装置についてのことだからです。
そしてそこに書き込まれる情報は短いものでないと、私たちは使いこなせません。

どんなに人生が膨大でも、
目の前の人生最先端は、5センチ四方が2秒で切り替わっていく
マンガの一コマみたいなものです。

私たちは、その一瞬の一コマ「刹那」から必要なものを書き抜いたり、
かつて書き留めた大切なことを、その刹那に投入したりすることになります。
なぜなら、書き留めないとほとんどのことは忘れてしまうし、
要約して短いフレーズにまとおめておかないと、行動に移せないからです。

刹那に対応できるのは、メモです。
でも刹那を書き留めるにも、書き留めたメモを刹那に投入するのも、
かなりの準備と技術が必要です。
いつのまにか来て、あっという間に去っていく5センチ四方の刹那の前では、
たいていの準備は泥縄になってしまいますから。

メモの達人」(矢矧晴一郎著、インデックス・コミュニケーションズ)という本を読みました。
目次は以下のようになっています。

第1章:メモの取り方を使い分けよう
第2章:手帳の書き込みを磨き上げよう
第3章:メモ・手帳に役立つ「圧縮の技術」
第4章:メモは「知恵カプセル」
第5章:新しい視点から見るメモと手帳
第6章:運命をメモと手帳で切り開け

メモに凝る人、というのはあまり聞きませんが、手帳に凝る人はよくみかけます。
でもそれは、結局メモに凝ることと同じで、
もしハードである手帳だけに凝るのだとすれば、「ソフトなければただの箱」を地で行くようなものです。
本書でも「手帳の選択に力を入れるのもよいが、私はむしろ手帳への書き込み方の方が重要だと思う」とあります。

私は「圧縮の技術」を目当てに本書を買いましたが、
書かれてあるメモの意味に、とても感じ入りました。
この本を読んだ人の行動は、私を含めてたぶん変わると思います。
それほど、大きな意味を含む本です。
一読をお勧めいたします。

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2008年12月29日 (月)

『死者のゆくえ』を訊かれたら

Shisyanoyukue  岩田書院の『死者のゆくえ』(佐藤弘夫著)は、日本人と死後の世界との遠近感を、あるいは重なりを、きれいに整理してくれます。
たとえば、私たちは戦死した人の遺骨を海外に拾いに行くほど骨=遺骨を大切にしますが、それは、わりと最近のことで、平安時代には、霊魂を重視した結果、抜け殻である肉体については風葬のようなものでもあったこと。
中世においては彼岸という遠いところを目指し、そのための準備期間でしかなかった現世に、もう一度、死後の安穏の地を作り直したものが墓地であること、など、現代の私たちの行為に、整理した意味を与えてくれます。

「たとえば、記紀神話を考えてほしい。イザナミが死んで向かった黄泉の国は、イザナギが徒歩で赴くことのできる場所だった」
「『高名な修行者であり、浄土に往生したと信じられていた教信ですら、死亡直後にその遺骸を犬に食い荒らされるような状況にあった。ここにもまた、私たちは遺体に対する驚くほどの無関心を読み取ることができるであろう』」
「しかし、中世後期における世界観の変容は、当然のことながら人々の死や救済の概念にも決定的な影響を及ぼした。死後往生の対象としての彼岸世界の観念が色あせ始めたいま、死者の行くべき地は、もはやこの世と隔絶した遠い浄土ではなかった。人は死して後もなお、この世の一角に留まり続けるのである。その寄り代となったのが、遺骨でありその所在を示す石塔=墓標だった。」

 俎上には仏教や、キリスト教の世界観、現代人の墓参り希薄感などが並べられ、吟味されています。
いつかは必ず死んでいく私たちの最期には、きちんと整理された頭で、この世を去りたいもんであります。

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水辺と森と縄文人
解説★国立歴史民俗博物館・東北歴史博物館・新潟県立歴史博物館編■縄文時代の新しい年代観確立を背景に、木製品、漆製品うあ水場遺構などが残る低湿地遺跡を取り上げ、縄文文化像を再検討する展覧会のパンフレット。
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2008年10月30日 (木)

夜店が銀座中央通りにあったころ

Dvc30238  今回のブログは銀座の「夜店」です。
「夜店」といえばお祭や縁日のときに出る夜店が一般的です。たこ焼きや焼そばを売っている屋台ですね。ウィキペディアにもその夜店についてしか書いてありません。

 でも、戦前、もっと派手な夜店があったのです。しかも銀座中央通りに。

 この写真は、銀座の奥村書店さんが持っていらっしゃる写真を、携帯電話のカメラで撮らせていただいたものです。

 店内の蛍光灯の反射で光ってしまっていますが、写真中央奥の右側に「奥村…」という看板が見えます。これが昭和10年のクリスマスの日に、影山光洋さんが撮影した銀座の中央通り、夜店の奥村書店です。銀座5丁目から新橋方向を見て、写真左側が銀座コアビル、中央で人がたくさん歩いているのが歩道、右側が自動車道と歩道の間に夜毎に作られる夜店です。

 売られているものも奥村書店さんの手前はネクタイ屋だったり、あるいはカメラ屋だったり、また店の裏側の自動車道には市電も通っていたりと、私たちの知っている露店・夜店とはかなり違います。仕事帰りの人たちを、主な客としていたようです。

奥村さんによれば、だいたい夕方の5時から夜10時くらいまでを営業時間としていた戦前の銀座の夜店も、戦争で軍需工場に動員されたり、あるいは灯火管制もあったりと、昭和18年ころには店を出せなくなったのだそうです。

戦争が終わると、次第に昼の営業に移っていきましたが、マッカーサーの指令で昭和26年12月31日をもって露店が廃止、ということになったそうです。

空襲でこの写真に写っているものは全部、焼けてしまったでしょう。街灯も店も写真中央の男性二人の笑顔も、すべてはマボロシです。

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「東京人」1月号(2008年)
月月刊誌■特集・神田神保町の歩き方:枝川公一、唐沢俊一、矢野誠一…/座談:逢坂剛×さぼうる×ランチョン×レオマ…
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2008年9月28日 (日)

トッコサンと親しまれる「聖人・徳本上人」

Nenbutsugyojya_2  今回のブログは、『念仏行者と地域社会 民衆の中の徳本上人』(西海賢二著/大河書房)についてです。

 皆さんは、「聖人の分類」というものを見たことがありますか?
私は本書で読むのが初めてです。
神と仏、とか、唯一絶対神か否かといった「神」の分類もありますから、不思議ではないのでしょうが、
神をその行動で分類したりはしないでしょう。

 本書は、徳本上人(1756~1818)の足跡を追うものですが、聖を分類する第一章では、
たとえば宗教活動で(1)既成宗教離脱(2)自己修行完結(3)生得環境…に分けてあったり、
基本的性格で(1)官僧隠遁型(僧侶資格取得後に隠遁したもの)と(2)私度僧型(みずから出家したもので僧侶の資格はなく…)の分類が紹介してあったり。
分類や教義にページを割いているわけではありませんが、次のような「聖」の分類から、本書は始まります。

--

「日本の歴史の中で、聖(ひじり)はきわめて多様な形態で各時代に登場するが、聖は高僧を表す場合と、半僧半俗の民間宗教者を指す場合がある。筆者が今回、取り上げる聖は、後者の民衆のなかで奔走することを最良の布教活動とした私度僧とも呼ばれる聖たちの群像である。」

「また山折哲雄は「ひじり」には破滅型と調和型の二種の分類が可能ではないかとしている。「修行」という観点を軸にして考えてみた場合、自己の生体処理(カリスマとしての禁欲)に成功した「ひじり」は調和型に属し、それに失敗した「ひじり」は破滅型に属するというようにいってもいいだろう。古代末から中世にかけて、いうならば「宗教的自死」といった形で往生をとげた一群の聖たちが知られている。焼身・入水などによって自己の生命の終りを自分の意思で早めた往生聖たちがそれであり、異相往生と称された。これは修行によって得た超自然的な験力共同体の欲望のために役立てることを拒否した生き方である。したがって聖としては自己否定的な型を示すものであり、生体を破滅させることで往生の切符を手に入れようとするタイプである。
 これにたいして調和型の聖というのは、ひとつにはその生体処理(禁欲)に成功し、その功徳というかキャリアによって民衆や有力な外護者の信頼を得、一定の精神的な影響力を行使することのできる修行者たちである。」

「江戸時代の仏教といえば、武士や富裕階級の人々に奉仕し、大衆から遊離していた。その中で、徳本上人のように民衆のなかに飛び込んでいった僧侶はごくまれであり、農山村の民衆にとっては時々訪れる名もなき聖や行者などが信仰の先達者として畏敬されていた。彼らの来訪を待って、滞っていた先祖の霊を供養してもらったり、病苦や災難除けに祈祷してもらったりしている。」

「たとえば相模国大住郡(神奈川県平塚市)のある信者は、何度となく江戸まで出向いて彼の弟子になりたいと懇願したという。それでも許されないためにとうとうその信者は自分の男根を切り取って徳本上人に捧げ、ようやく弟子入りを許可されたという。」

---

 もっとも本書は、徳本上人や様々な聖たちの教説がどういうものかということを解説した本ではなく、徳本上人が布教した地域に立てられた徳本上人念仏供養塔や講の数、二百年たった今も続いている講などについて調査した研究書です。この本を読んだからといって、私たち読者の現在の苦悩を解決するヒントを得られるという種類の本ではありません。

 でも、60歳定年を迎えて引退するお兄さんやお姉さんがぞくぞくと出てくるなかで、
人々はいままでの人生とこれからの人生を、否応なくみつめることになります。
その際、既成の宗教団体にうんざりしている方たちの参考になるのは間違いありません。
宗教集団を作ってそれを維持しようとする欲は、悟りたいと思う欲とは何の関係もない。
宗教者を客観的に調べている本書は、そう感じている貴兄の、
世俗から半歩踏み出すために読む最初の(あるいは何番目かの)本として、意味があります。
研究者の専門書ではありますが。

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シルクロードの旅
解説★深田久弥■シルクロードの砂漠に残された遺跡をめぐりつつ、民族の争いに、ラクダ隊で運ばれた豪奢な品々に、遙かな想いを寄せてつづった紀行文。
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2008年8月28日 (木)

博物学者ウォレスの英国

Hakubutsugakusyaalfred_2  今回のブログは、伝記『博物学者アルフレッド・ラッセル・ウォレスの生涯』(ピーター・レイビー著/新思索社)についてです。
 ウォレスはダーウィンと同じ時代を生きた博物学者で、「自然淘汰説」の優先権問題をめぐって、新たな光があてられました。

 「1858年6月18日、ウォレスの手紙が同封の書類とともにダウンのダーウィンのもとに到着した。ダーウィンの反応は驚愕と絶望の入り混じったものであった。後のウォレスの説明によると、ダーウィンは彼の論文を見て「まず体がほとんど麻痺してしまった」。ダーウィンはまるで自分自身の学説である、彼が目下執筆中の「ビッグ」ブックの抜粋、すなわち《自然淘汰》を読んでいるようであった。煩悶した彼はライエルに手紙を書いた」

 やがてダーウィンを「麻痺」させる19世紀のウォレスも、
アマゾンに探検に行く前に、どんな「発見」が求められているかをリサーチしています。

「…そしてまた熱帯植物を研究するために遠いキュー〔植物園〕まで徒歩で出かけて、ウィリアムス・フッカー卿との面会をとりつけた。フッカーはどんなものがキューのコレクションとして受け入れられるかを説明して、キューがコレクターたちに配布している手引書を一部送ることを約束してくれた…」
「大英博物館のカタログには五、六種のシジミタテハ科しかなかったから、じゅうぶんな見込みがあった」

 アマゾンでの「発見」も需要に応じて、行われる。
 しかも調達した資金で一人でこつこつ歩き、調査するのではありません。
現地でスタッフをたくさん雇い、組織を作って「発見」していく。
いってみれば、ベンチャー企業の社長みたいな感じでしょうか。
そういったリアリティの積み重ねとチームプレイが、自然の摂理を解き明かしていくんでしょう。

エジプトに行く資金を調達するために、CMに出る教授もいますし、
カミオカンデも、資金調達に成功したからノーベル賞が取れた。
結局、資金とそれが支えるチームで仕事をする。

 それは今も昔も変わらない、ということなんでしょうが、
「ウォレスは予防接種を受け、予備の眼鏡を買った。そして二人はレスターのベイツの家を経由、北へ旅立った。一週間かけて銃のあつかいかたと鳥の剥製作りの練習をしてから、回り道をしてチャッツワースヘ行き、そこでさらに多くの温室の椰子と蘭を調べる新たな機会をもった。1848年4月26日、リヴァプールを発ったとき、ウォレスは25歳、ベイツは23歳であった。二人は貨物帆船ミスチーフ号の唯一の船客であった。」
というような未知の世界へのワクワクする冒険と、資金とアカデミズムが結びつく国は、やっぱり面白い。
名前も顔も知らない人々から資金を調達する「株式市場」を生んだ国が、大英帝国と呼ばれるような版図にまでなるのは、なにか必然があるのでしょう。

 地元の応援とスポンサーの資金と現場のバックスとフォワードが連携して奪取するボールの届け先が大英博物館だったということは、なににカネを使えば、つまり何を楽しめばいいのか分からない私たちに示唆を与えてくれるようにも思えます。

 本書はまた、
「猿の肉はたいへん美味であるということをしばしば聞いていたので、私はそれを持ち帰り、切り分けて油で揚げ、朝食に出してもらった」
「「ややぱさぱさして、風味に乏しい」テンジクネズミの一種、アグーチも味わってみた」
「そして結局は料理されてしまった樹懶(なまけもの)」
あるいは
「蟻は彼の仕事机に群がってきて、貴重な昆虫を彼の鼻先からかっさらい、それらが糊付けされていたカードからむしり取りさえした。また蠅の大群が鳥の羽衣に群がり、羽毛に卵塊を産みつけ、それはつぎの日には蛆になっていた」
といった、様々な現実が記述されています。
一読をお勧めいたします。

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念仏行者と地域社会 -民衆のなかの徳本上人-(大河書房解説書★西海賢二著■近世中後期の木食観正が指標とした徳本上人の宗教活動。相模国中部の大会念仏にみられる徳本念仏講の実態が主。
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2008年7月31日 (木)

人を集めるのが目的でしょう

Dvc30072_2 今回のブログは、前回の続きです。
15周年を迎えた岩田書院が、ビッグサイトの東京国際ブックフェアに出店しました。

「私、正直に全部公開してしまうので、各社の期待にこたえて、きっちりと御報告いたします。なにせ、出展料60万円かけてますから」とネット上でも発言していた岩田書院の売上は?

私、その金額を先日伺いました。でもまだネット上には出てないようですね。

ふうーむ。

その金額は、もちろん出展料の60万円は上回っていますが、
上の写真のブースに、アルバイトの女性もいて、4日間、
一日中立って販売して…という状況では微妙ではないでしょうか。
「なんか、疲れた」
という言葉は、いったいいくらを意味するのか!?

しばらく、下のサイトの「新刊ニュースの裏だより」をチェックしてみてください。
まもなく売上げ金額が公開されると思います(この続きはコマーシャル後で!)

http://www.iwata-shoin.co.jp/

ところで、今年のブックフェアは770社が出店したそうです。
岩田書院のブースより大きいものもあれば、小さいものもありますが、
770社がすべて60万円支払ったとすると、このブックフェアの
主催者の売上は4億6千万円。

主催者って?
東京国際ブックフェア実行委員会(社団法人日本書籍出版協会、社団法人日本雑誌協会、社団法人日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会、社団法人出版文化国際交流会、社団法人読書推進運動協会、日本洋書協会)と、リードエグジビションジャパンという会社なんだそうです。
つまり出版業界団体とリード…という会社の共催、ということですね。
社団法人は非営利ということでしょうから、
(前年の108億円から)今年08年の予想売上高が120億円になるリードという会社とビッグサイトが大きく稼ぐ、ということなんでしょう。

このブックフェアの目的は四つあるそうです。

(1)出版社と書店の取引(書店がその本をうちで売らせてくれと出展中の出版社に営業をかける)
(2)海外出版社との版権(翻訳の出版権)取引き(外国の出版社もけっこう出展していました)
(3)割引販売を初めとした読者サービス
(4)出版業界の外からの、出版業界に対するアピール。

会期中は、再販制度を脇に置いておいて、安値で本を販売し、それなりに人が来ていますから、
当初の1番、2番の目的に加え、3番目の読者サービスが、大きくなってきているようです。
個人だけでなく、書店向けにオーバーストック本を安く売るというのもあるそうで。

昨年、(4)を目的として出展していたグーグルが今回は出ていませんでした。
前回は、大きなブースで、ロボットが自動的に書籍内容を読み込んでいく実演をしていました。
世界中の書籍を電子化して検索対象にするという「Googlブックサーチ」というやつですね。

吸引してページをめくり、
スキャンではなく、カメラでパチパチ撮っていたような。
あれをタダでやられたら、絶版本の復刊を生業にしていくことは無理でしょうね。

やっぱり「新味のなさそうな知識に新しい切り口をみつけて世に問う」という「編集業」が、
本と本以外のものをミックスしながら、しぶとく生き残っていくのではないでしょうか。

というより、リード社も、出展出版社を「編集」して稼いでいる、と考えれば、
新刊も、グーグルが復刊する絶版本も、動画も人も会社も、と編集範囲をあらゆる分野に広げていくと、
編集者の生きる道は無限に広がるはずである…というのが今回のブログのオチです。
ご静聴ありがとうございました。

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ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏2003~2008(岩田書院)エッセイ★岩田博■父と娘の春休み/コピー・フリー宣言/一人当たりの売上高/7日間の記録/悪事の顛末/在庫の断裁処理/ 新刊3割引の怪…
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2008年6月29日 (日)

岩田書院15周年の裏側見物

Dvc10001  東京は世田谷の烏山にある岩田書院は、この6月で、創立15周年です。おめでとうございます。

 岩田書院は、岩田社長が一人で運営している一人出版社で、年間50冊前後の新刊を出しています。
歴史・民俗学の本を、1ヵ月平均4冊。1週間に1冊。
週刊誌だって、大勢で作って週に1冊です。
週刊誌の勢いで上製本を毎週一人で出すって、どういうことなんでしょうね。

 3年ほど前に、岩田書院を訪問して書いたブログがライブドアブログ(ライブドアがまだ輝いていた)ですが、このときの方が、左上の6月初めに撮った写真より、髪の毛が多かったような気がします。
逆に今の方が昔よりパワフルな感じもしますが、ご本人にこの15年間の感想をうかがったら、一言、「疲れた」。

 その「疲れた」岩田氏が、15周年を記念して?、東京ビックサイトのブックフェア(7月12日(土)・13日(日)<08年>)に出店するんだそうです。
注目すべきは、氏がその「新刊ニュースの裏便り」で、収支を公表すると宣言していることです。

■裏だより:511/512
 7月12日(土)・13日(日)は、東京ビッグサイトに集合!!。岩田書院のブースは「人文社会学書書」コーナーにあります。吉川弘文館・歴史書懇話会の隣り…ちなみに、関係出版社が、岩田書院の結果を気にしているのですよ。どれだけの効果があるのかを。私、正直に全部公開してしまうので、各社の期待にこたえて、きっちりと御報告いたします。なにせ、出展料60万円かけてますから■

 不気味な書き込みです。
「疲れた」岩田氏が、いったいどんな報告をするのか。
秋葉原では、多くの一般市民が巻き込まれました。
私の知り合いの知り合いのIT系の営業マンも、切りつけられて入院したそうです。
 今回は、「東京ビッグサイトに集合!!」と書き込んだ岩田氏が、破滅的な安売りを(うそ、2割引です)するかもしれません。
アキバのつぎは、ビックサイトか。

 ちなみに、氏の「きっちりと御報告いたします」発言は、ただのいたずら予告ではありません。
下記のように、自分の台所事情を公開してしまうんですから。

■裏だより:504
 製作原価の公開①
 1冊の本を作るのに、どれくらいの経費がかかるのだろうか。1995年に、B6判・212頁・700部で595,000円という数字を公開したが、今度は、岩田書院の専門書のモデルケースを公開しましょう(価格は税別)。
 A5判・320頁・上製本・カバー装、発行部数400部

01 本文組版(文字データ渡し) 1400円×320頁= 448,000円
02   写真 700円×10点=7,000円
03   表組 1500円×5点=7,500円
04   刷版印刷 6500円×20台(320÷16頁)=130,000円
05   用紙 8円×5000枚(320÷32頁×400部+予備)=40,000円
06 表紙材料 22000円×2.5本(400÷150部)=55,000円
07 カバー印刷・用紙 20000円+22000円=42,000円
08 製本 300円×400部+20000円=120,000円
09 運賃 10,000円
10 編集原稿整理 270円×320頁=86,400円
11 再校230円×300頁=69,000円

 合計1,014,900円(A)÷400部=2,537円(1冊原価)

 これは、かなり正確な数字です。ただここでは、細かい項目をたてられないので、ひとつの項目にまとめてしまったものもあります。
 誰ですか、学術振興会に提出する見積額とだいぶ違うじゃないかと、つっこみを入る人は。そのあたりの事情は、続きをみれば判りますよ。きっと■→裏だより506、513

 と、こんなという具合です。
胸騒ぎのブックフェア、さぁどうなる、日本の民俗学!?(そんな大きな問題か?)

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2008年4月29日 (火)

すべての道は「楽しみ道」に通ず

Tanoshiminosyakaigaku  今回のブログは『楽しみの社会学』(M・チクセントミハイ著、新思索社)についてです。

 著者は、ロッククライミングやチェスのように、
何の報酬も得られないのに、それ自体を目的として行う行為「自己目的的経験」を、「フロー」と名付けました。

 1975年にアメリカで出版された本書が生み出した、強い没入経験を表現するこの「フロー(flow)」という言葉は、
「今や流行語になっている」(78年の日本語版への序文)と書いてありますし、
ウィキペディアで引いても、「その概念は、あらゆる分野に渡って広く論及されている」と出ています(どなたが書いたのかは存じませんが)。
 自発的な気持ちという意味では「ボランティア」と似ていますが、
もっと「はまっちゃった」に近い言葉のようです。

 「ある経験を『自己目的的』と呼ぶとき、我々は暗黙のうちに、
それが外発的目標や報酬を持たないということを仮定するが、
このような仮定はフローにとって必要ではない。
我々は後に、フロー経験の主要な特徴の1つは、
それが通常多かれ少なかれ自己目的的であるということ――
つまり人々はもともとフローそれ自体を求めるのであり、
そこから生ずる付随的な報酬のためではないということ――を考察する。
 しかも人はフローをいかなる活動においても、
例えば戦場、工場での流れ作業、または強制収容所などでの、
およそ楽しさとは無縁と思われる活動においてすら経験し得る。
 しかし、フローはある種の活動の中で最も容易に経験される。
我々が調査した対象――クライミング、チェス、バスケットボール――は、そのような経験をもたらすものと考えれるフロー活動である…」

 著者は、これらチェスなどを「マクロ」のフローと呼び、
「独り言、植物やペットに話しかける、テレビを見る…」といった
日常生活の些細な行為にも、「マイクロ」フローがあると言っています。
うまく使えば個人や社会を大きく発展させますが、
ひとつのフローに入り込み、それを社会からの逃避場所にしてしまう弊害についても書いてあります。
一種、人間のエンジンの研究、といったらいいでしょうか。

 本書は、私たちがオタクとか、柔道とか、趣味の世界といったバラバラな言葉で表現していたものにフローという共通の言葉を与え、その存在を実験で裏づけてくれます。
また、ウェーバーの言うプロテスタントの仕事の倫理や
モラトリアムといった人間の様々な行為に、話を広げてくれています。
学者言葉だし、翻訳も硬いですが、得るものはとても大きいです。 

 ただ残念なのは、すでにフローに没入している人についての分析書になっていて、
どうやったら、つまらない仕事をフローに変えられるか、やる気のない人にやる気を出させるか、
といったことはあまり書いてないようです。
 何を学ぶか、より、どうやって学ぶかから始めるべき、という言葉は、たぶんその通りでしょうが、
もし、前者を後者に変える方法が明示されていれば、日本の教育も安泰だったでしょう。

 教えてみると分かりますが、
勉強嫌いの子供たちに勉強をさせるには、「報酬」か「恐怖」が必要です。
つまり、数学をしっかり勉強すれば、いい大学にいけて、給料のいい仕事につけるぞ、という将来の「報酬」。
また、ここで頑張らないと、もう一年浪人生活をおくらなくてはならないぞという「恐怖」。
この「アメ」と「ムチ」を使い分けて、彼らをその気にさせなくてはならない、という状況に陥ります。

 でも、これも教えてみると分かりますが、学力がついて伸びていく子供たちというのは、
問題を解くための自分なりのスキルを身につけ、
数学の問題を解くこと自体に楽しみを見出すタイプだ、ということです。
つまり、フローの経験を持っている子供たちです。

 例えがつまらなければ、恋を例にしてもいいかもしれません。
現代の女性は、恋愛にフローを見出しているフシがあります。
本書には、対人関係を重視する行為は、フローになりにくいと書いてあったように思いますが、
彼女たちはなんのその、対人関係そのものである恋愛の、戦略や手練手管を議論し、戦果を報告しあう。
恋自体を目的にするかどうかはともかく、その経験を糧に成長していく。
自分自身もリスクを負うハードボイルドの主人公、恋に生きる生き方に「報酬」という考え方はないでしょう。
人生全体がフローみたいな。いーですねー。

 …こんなブログ書いてないで、俺も女に生まれりゃよかった。
少なくとも、あっちこっちに話が飛んで内容も結論も散漫なこのブログは、無報酬ではあってもフローではありませんぜ。

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